とある弁護士のひとりごと

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【認知症と人身事故】最高裁平成28年2月2日弁論

・以前,【このページ】でも取り上げたとおり,本日,最高裁第三小法廷で認知症と人身事故についての弁論が開かれました。

・判決期日が平成28年3月1日に指定されました。

・本件はJR東海側と家族側双方が上告している案件で,最高裁第三小法廷は二審判決を破棄するものと思われます。私の勝手な予想では,最高裁がこの事案の新しい規範を作り,その基準に合致しているか否かをさらに高裁で審理させるように,差し戻すのではないかと予想しています。

・家族側が弁論で主張したようですが,これで損害賠償義務が認められると認知症の高齢者を閉じ込めるしかなくなるというのは,まったくその通りだと思います。他方,損害を被った鉄道会社側の気持ちもわかります。結局のところ,このような確実に起こる事故については保険でまかなうしかなく,その保険料を鉄道利用者に転嫁することは仕方がないと思います。
 このようにいうと,何の関係もない自分たちが鉄道会社の保険料を事実上支払わされることになるとの批判がありえます。しかし,私は「何の関係もない」人はほとんどいないと思います。
 鉄道を利用しない人も,自分の家族が認知症を患い同じような事故を起こすことを完全に否定することはできないはずです。私はこのことで保険料分の鉄道料金が上がったとしても,特に異論はありません。


※上記の意見・情報などの正確性等を保証するものではなく,お使いになる方の判断と責任で情報の取捨選択をお願いします。
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by lawinfo | 2016-02-02 23:20 | 最高裁