とある弁護士のひとりごと

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【家事事件】最高裁平成25年3月28日第一小法廷決定

【面会交流許可の審判に基づき間接強制決定をすることができる場合】
・最高裁平成25年3月28日第一小法廷決定
(事件番号:最高裁判所平成24年(許)第48号・ 間接強制に対する執行抗告棄却決定に対する許可抗告事件)
URL:http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=83152&hanreiKbn=02


【決定要旨】
「監護親に対し非監護親が子と面会交流をすることを許さなければならないと命ずる審判において,面会交流の日時又は頻度,各回の面会交流時間の長さ,子の引渡しの方法等が具体的に定められているなど監護親がすべき給付の特定に欠けるところがないといえる場合は,上記審判に基づき監護親に対し間接強制決定をすることができると解するのが相当である。
そして,子の面会交流に係る審判は,子の心情等を踏まえた上でされているといえる。したがって,監護親に対し非監護親が子と面会交流をすることを許さなければならないと命ずる審判がされた場合,子が非監護親との面会交流を拒絶する意思を示していることは,これをもって,上記審判時とは異なる状況が生じたといえるときは上記審判に係る面会交流を禁止し,又は面会交流についての新たな条項を定めるための調停や審判を申し立てる理由となり得ることなどは格別,上記審判に基づく間接強制決定をすることを妨げる理由となるものではない。」


【最高裁によって間接強制が認められるとされた具体例】
「①面会交流の日程等について,月1回,毎月第2土曜日の午前10時から午後4時までとし,場所は,長女の福祉を考慮して相手方自宅以外の相手方が定めた場所とすること,② 面会交流の方法として,長女の受渡場所は,抗告人自宅以外の場所とし,当事者間で協議して定めるが,協議が調わないときは,JR甲駅東口改札付近とすること,抗告人は,面会交流開始時に,受渡場所において長女を相手方に引き渡し,相手方は,面会交流終了時に,受渡場所において長女を抗告人に引き渡すこと,抗告人は,長女を引き渡す場面のほかは,相手方と長女の面会交流には立ち会わないこと,③ 長女の病気などやむを得ない事情により上記①の日程で面会交流を実施できない場合は,相手方と抗告人は,長女の福祉を考慮して代替日を決めること,④ 抗告人は,相手方が長女の入学式,卒業式,運動会等の学校行事(父兄参観日を除く。)に参列することを妨げてはならない」


【解説】
・離婚の増加に伴い,子の面会交流の事件もどんどん増えていくと思われます。
上記事件とは別に最高裁HPに同時に2事件,間接強制が許されない事件がアップされました。
最高裁としては,特定によって間接強制ができる事案とできない事案をしっかり区別して対応するように下級審へ説示しているものと考えられます。
・弁護士としては間接強制できる以下の書き方を調停条項を作成する際に,しっかり意識して条項を作成しないといけないと思います。


【最高裁が間接強制が認められないとした2事件】
・最高裁判所平成24年(許)第41号
URL:http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=83151&hanreiKbn=02
(理由)長男及び二男の引渡しの方法については何ら定められてはいない
・最高裁判所平成24年(許)第47号
URL:http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=83153&hanreiKbn=02
(理由)本件調停調書は,抗告人と長男と
の面会交流の大枠を定め,その具体的な内容は,抗告人と相手方との協議で定めることを予定しているものといえる。そうすると,本件調停調書においては,相手方がすべき給付が十分に特定されているとはいえない


※上記の判決・意見などの正確性等を保証するものではなく,お使いになる方の判断と責任で情報の取捨選択をお願いします。
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by lawinfo | 2013-04-03 23:17 | 家事事件
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