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とある弁護士のひとりごと

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by lawinfo
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【最高裁大法廷決定】非嫡出子法定相続分2分の1規定の法令違憲決定

【非嫡出子(婚外子)法定相続分2分の1規定の法令違憲決定】
・本件について,最高裁は平成25年9月4日に決定を出すことを決めたようです。

・最高裁が法令違憲判決(決定)を出すことは極めて珍しく,大審院以来数件しかありません。
この理由は国民による選挙によって選ばれた国会議員が作った法律を国民から選ばれていない(国民審査は消極的にダメな裁判官を排除する制度)裁判官が,無効としてよいかという考えによるものとされています(司法消極主義)。

・しかし,世界的に見れば日本ほど法令違憲判決が少ない国はあまりなく,最高裁は国会の尊重を理由に違憲判決(決定)を出してこなかったと批判されています。

・特に問題なのが最高裁がこのような消極的な態度をとっていることから,下級審はほとんど違憲判決(決定)を出さず,このような判決を書いてしまい高裁または最高裁で覆されると自己の出世が終わってしまうという危惧をもち,退官間際以外の下級審裁判官が違憲判決を書くことはほとんどありません。
・その意味で,成年後見人の選挙権を認めてない公職選挙法の違憲判決を書いた東京地裁の平成25年3月14日判決(定塚誠裁判長)を英断だったといえます。

・9月4日に,非嫡出子差別規定の違憲決定がでることかほぼ間違いなく,問題はすでに行われた遺産分割にどのような影響を及ぼすかについて,最高裁がどの程度決定書で述べるかです。
・最高裁は過払いで懲りているので,すでに行われた遺産分割への影響をそれほど与えないような判断をするのではないかと思います。

・法律家としては非常に楽しみです。


※上記の意見・情報などの正確性等を保証するものではなく,お使いになる方の判断で情報の取捨選択をお願いします。

by lawinfo | 2013-08-29 23:14 | 最高裁
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